会長:日名子健太郎

会長所信
昨年、全国大会という青年部活動の中で最も大きな事業を経験し、別府YEGとしても大きな節目を終え、新たな思いで始まる平成19年度に、第21代別府商工会議所青年部会長を拝命し、身に余る光栄と共に身の引き締まる思いでございます。
昨今の報道では、「いざなぎ景気」を越え、バブル崩壊後の長かったデフレを脱却し、大手企業はリストラ等のコスト削減により至上最高の収益を上げています。しかし、現実には所得格差や地域間格差が広がり一部の「勝ち組」だけが好景気を謳歌し、中小零細企業はいまだ「先の見えないデフレ」から脱却できていないのが現状です。その要因としては、取引先の経費削減による受注の低下、金融機関からの貸し渋りによる資金繰りの悪化、原油高によるコスト上昇、ゼロ金利解除による支払い金利上昇などが経営を圧迫し、厳しい競争の中、零細企業の経営を悪化させる要因ばかりが目に付きます。
また少子高齢化・年金問題・介護福祉問題等の社会問題を含めて将来に希望を持てない子ども達がニートや引きこもりになり、また親子・兄弟が傷つけ合うような事件ばかりが毎日のように起こり、日本の報道機関の良識のあり方を含め、日本の将来はどうなってしまうのか危惧するところです。
今の日本が「事なかれ主義」や「いじめ問題」を見て見ぬ振りをする現状を考えると、日本の経済はおろか、社会全体が破綻してしまうでしょう。そんなことを考えていた時、昔ラジオから流れてきた「暗いと不平を言うよりも、進んで明かりを付けましょう。」と言うフレーズを思い出しました。
私たち若者が愚痴ばかり言っても何も変わりません。まず自分たちの町は、自分たちの行動で内から変えていかなければ、外からの資本に頼っては自分たちが考える理想の別府にはなりません。いかに「この街に住む人々がどうすれば楽しく・安心した生活をしていけるのか?」を考えた時、まず別府のためになる事を慌てずに少しずつ確実に行っていくしかないと信じ、今年度のテーマに「ゆっくり走ろう、青年部」を掲げ、一年間を通してメリハリのある活動をして行こうと考えております。またその青年部活動が、大切な時間やお金を使い、また会社や家族の協力の上に成り立っている事を思うと、それに対し実りある活動(会社・家族にフィードバックできる事)にしなければなりません。
今年度は、昨年までの継続事業に拘らず別府YEG変革の年と位置づけ、今まで目標としてきた委員長主導の委員会活動を中心に青年部を運営していく所存です。さらに、今後の青年部の運営にあたり、将来の青年部を担う人材育成が急務であり、出来るだけ多くのメンバーに役員経験を積んでいただきたいと思っております。また、改革推進委員会(特別委員会)を設け今後の青年部活動のあり方を一年間掛けて協議し、将来の別府YEGのあるべき姿を示し次年度に引き継ぐつもりです。加えて、今年度のもうひとつの目標として例会出席率の向上を掲げ、8委員会がお互いに出席率を競ってくれることを願っており、延いてはそれが全体的な盛り上がりになることを期待しております。
最後に「夢を追い、明日に向かって駆け出そう」を今年度スローガンに「別府を愛する若者たち」が夢(希望)を追いかけ、豊かで共生(共存共栄)できる社会を創ることを目標に未来(明日)に向かって邁進していく事が私たち青年部に託された使命であり、失敗を恐れず前進していく事をお誓いし、わたくしの会長所信と致します。

別府商工会議所青年部
会長 日名子健太郎

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